里のウグイス

 里山では春の訪れと共にきれいな鳴き声が響くウグイスですが、春告鳥と呼ばれるだけあり、営業地でも自宅付近でもその声に癒されます。

野生の生き物はやはりペアリングの季節が1番姿を見つけやすく、この時も声を頼りに直ぐ近くの小枝に止まるウグイスを目視出来ましたが、カメラを向けても飛び立つこともなく盛んにきれいな声を上げていたのはお相手探しの季節ならではでしょうか・・

2021年4月21日撮影












若葉が茂る前、わずかな期間限定のショットです。

混群するシジュウカラの仲間たち

 NHK「ダーウィンが来た」でシジュウカラの仲間が昆群して暮らすのは、危険を知らせ合ったり、餌場を知らせたりする情報交換の目的があると知りました。

そのコミュニケーションをとる為に言葉があると言う研究が進んでいて、それぞれの種の言葉(鳴き方)を越えて、多種の昆群して暮らす鳥語も理解している事や、幼鳥たちが一緒に育つ中で多種類の言葉も学んでいる事も知りましたが、更に近くで暮らすリスなど野鳥以外の生き物も、野鳥たちの言葉の意味を理解し緊急避難に役立てていることまで分かり、言葉を話す鳥がいるだけに中々賢いという事に納得させられました。

そんな新たな知識を得ると、シジュウカラの仲間達が杉林に入り交ざっている姿も自然な事と理解できますし、主に昆虫やクモなどを捕食したり、樹木の種子を食したりと同環境で暮らす野鳥の昆群であることにも気づきます。

という事で雪国でも年間通して見る事が出来る留鳥の昆群の、冬から早春にかけての画像をまとめてみました。

2021年2月12日 佐梨川付近の杉林にて

ヤマガラ




コガラ





ヒガラ 2月21日



そしてシジュカラ科ではなく唯一エナガ科に属するエナガの撮影地はトレッキングコース入り口の杉林にて。
ここは主にエナガの縄張りなのか、この時はエナガだけの小群でした。
3月31日撮影





一応留鳥ではありますが、さすがに大雪の頃には姿を見る事が少なく、天気の良い日に林で囀りを聞くくらいです。
もう少し暮し易い里へ移動しているのかと思うのですが、ポカポカ陽気が続くと杉林からさえずりが聞こえるので、林で過ごしているのかしらと思ったり・・・


クマタカ 2021年10月・12月 

 秋に向かうと裏山の杉の木に止まって鳴き声を上げていたクマタカ。
長く止まっていてくれたので、3階の窓にフィールドスコープを設定し、スマホ撮影をする余裕がありました。

2021年10月26日 13:12





10月27日 7:50






そして最後は12月12日 13:49




カワアイサ

 Common Merganser カモ科
 全長♂71cm ♀60cm 翼開長82~97㎝

図鑑より抜粋冬鳥としてほぼ全国に飛来し、広い湖沼や河原に数羽~数十羽の小群れが見られる。
水中に潜って魚を捕食。頭を水面に入れて魚を捜しながら泳ぎ、2~4mもの深さに潜ることができる。
メスやエクリプス(オスの冠羽中)は体が灰色で頭部が栗色。
冠羽はオスの繁殖期にはなく、エクリプスではメスの方が長く先がささくれている。初列風切りは黒、次列風切りは白。雨覆はオスが白くメスは灰色。

春の探鳥会で魚野川のカモを望遠で見てはいましたが、自宅付近にはカモの集まる環境が間近になく、近年ずっと工事中だった砂防ダムの工事が終わるのを待っていたところ。その工事も先日終了し周辺整理も完了。さっそく徒歩40分ほどですが見に行くと、頭が茶色で体の白いカモが数羽で泳ぐ姿を見る事が出来ました。

まだ距離がある所でカメラを向けていると気づかれ飛び立たれましたが、近くにはカラスの姿も多く警戒心が強いようです。

2021年12月12日 芋川砂防ダム上流













魚野川の探鳥会で頭がこげ茶で冠羽のあるカワアイサを極小で見ていたので見当をつけましたが、魚野川で写真で確認できたホシハジロも頭が茶色で体が白い、念のため確認するとホシハジロは胸元が褐色である事に気づけました。

今回のカワアイサは先頭の1羽だけが頭が茶色ではなく雰囲気も違い、どうもオスではないかと思うのですが、群れのリーダーでした。






セグロセキレイ 2021年

 Japanese Wagtail(日本のセキレイ)
  全長21㎝ 翼開長30㎝ セキレイ科

セキレイ3種の中で、標高の高い銀山平ではキセキレイが主体でしたが、里ではセグロセキレイが多く見られます。
ハクセキレイと似ていますが、頭部から肩、背にかけて真っ黒で体が白く目立つ存在で、民家の近くでも見かける野鳥です。

3月7日撮影




3月15日